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新聞チェックはさながら学年主任

法科大学院の図書室で働いてるんだから、取ってる新聞に載った法科大学院関連の記事くらい把握しとかないと恥ずかしいんじゃね? などと思いつき、各紙のチェックをはじめた今日このごろ。(といっても5紙しかないが) で、やってみたところおもしろいのが、…

リンクリゾルバに次世代はあるか

次世代OPACのお話 (かめの歩みとライブラリアン再考) を読む。 図書館には分類ごとに定番のレファレンスブックなどがあり信頼性の高い情報を得ることができるが、そこにたどり着くまでが困難。Webは探索の間口が広く手がかりを得やすいが、情報が膨大で探…

慌てふためいて舞った砂埃がようやく徐々に

高田 寛. “Web検索サービスの法的諸問題”. 情報管理. Vol. 52, No. 5, (2009), 267-275 を読む。 全書籍のうちパブリック・ドメインにあるものが約20%、その他の書籍は、著作権者がはっきりしているものは一部であり、70〜75%は著作権者がはっきりしていな…

WAXは女、憲法、愛校心

ハーバード大学、ウェブアーカイブコレクションを公開 (CA-R) を読む。 ハーバード大学のウェブ・アーカイブ・コレクションサービス(WAX)が公開されています。下記の3つから構成されています。「日本の憲法改正論議に関する研究」は、同大学のエドウィン・…

その求刑どんだけ

<日弁連センター>量刑目安のデータベース化検討 (毎日jp) を読む。 裁判員裁判で弁護士が「求刑」できるように、日本弁護士連合会(日弁連)刑事弁護センターが、全国の判例を基に量刑目安をデータベース化する検討を始めた。弁護士の間には、検察側が一…

paper is the heaviest

岩波書店の『思想』2009年6月号の後ろ半分が、Googleブックの特集みたいになっていて、ゆっくり読んでいた。 「著者の権利」というものの歴史とか、の解体についてとか、写本の時代とか、出てくる人もペトラルカだのチョーサーだのベンヤミン、フーコー、ブ…

Googleブック感情論(2) わかったらあとは、お気に召すまま

グーグル「ブック検索」拒否が"書籍を殺す"とわからない人々(前編)(後編) (日刊サイゾー) を読む。 前編の方に、 呑まずに和解案から離脱すると、自分の書籍を利用されることはなくなる。 とあるけど、昨日取り上げたNBLの記事によれば、この理解は正し…

どうしたらなにができるのか

松田政行、増田雅史「Google Book Search クラスアクション和解の実務的検討(下)」 (NBL 906号 88〜97ページ) を読む。 (上)を読んだときに目次をつけてしまったので、こっちにもつけておくことにする。慣れないことをするもんじゃね(ry 2.和解に参加…

Japanese Law Translation

日本法令外国語訳データベースシステム というものがあるらしい。 解説記事が、NBL906号(2009.6.1)、法律のひろば2009年6月号に出ていた。どちらも同じ人が書いてる(法務省大臣官房司法法制部付大谷太さん)から内容的には大差ないけど、法律のひろばの方…

ベテラントレーナー、魔法をかける

学内の講習会で、ScienceDirectとEBSCO host(Academic Search Premier)について聞いてきた。 両方90分ずつ、基礎〜中級くらいの内容。 図書館の人だけならいいけど、学生さん・教員の方も一緒だったので、ちょっとヘビーだったような・・・間に休憩5分しか…

比較報告のそれからのそれから

「比較報告のそれから」でとりあげた、 いしかわまりこ「法情報データベースの比較報告-「NDL-OPAC雑誌記事索引」と「法律判例文献情報」(特集-法情報検索教育と法科大学院)」 (法律時報75巻3号、日本評論社、2003年) の中で、 「NDL-OPAC雑誌記事索引」…

over the extracts

商事法務のNBLという雑誌に「Google Book Search クラスアクション和解の実務的検討」という記事が出ていて、905号の(上)をひとまず読んだ。 目次。 はじめに 1.本件和解の効果が及ぶ範囲和解集団物的な範囲人的な範囲小括 2.和解に参加する場合の手続およ…

長い終わりがはじまらない

Googleブック検索問題、米和解団からの回答 (STI Updates) の記事にある、 日本書籍出版協会による要旨を読む。 けっこう、へぇと思うことが多かった。 この話の記事ってわりと読んできたつもりだったけど、やっぱりよくわかってなかったんだな。 特に、 …

差し戻されて上海、いや高松

更新に間があいたのは、Twitterをはじめたからというわけではないとは言えませんが、そこで図書館についてなにかつぶやいているわけでもなく、なんなんでしょう、このていたらく。(何 きょうはレファレンスの記録表をみていたら「高松高裁へ差戻しになった…

Googleブック感情論 - アンタこの子と付き合ってあげなさいよっ

こないだ、 「版権レジストリは、いわば世界規模のJASRAC」--Googleブック検索問題の本質 (YOMIURI ONLINE) を読んだ。 すごくわかりやすい解説記事だった。 そしたらasahi.comでも同じ時期に解説が出てるのに気付く。 日付は5月10日。読売は5月12日なので…

理想と現実と初めてづくし

朝、隣にあるコンピュータルームの様子を見に行く。プリンタが1台おかしくて停止させる。もうちょっとで修理来るのに、もたなかったか。 事務室のひとに、ロースクール関連の特集記事が載っている雑誌を持っていく。てんやわんやなのは学生だけではない、も…

ふっかつのじゅもんがちがいます

司法試験が近付いているため、 休みが明ける前に、一足早く開館してみると、 LLIがあやしい動きを・・・ ログインできなくなった学生たち殺到。 どうやらすべて初期値に戻ってしまっていたらしい。 問い合わせるにも提供元は連休中で当然休み。 まぁいんです…

比較報告のそれから

こないだの記事(おれは法曹生まれマークアップ育ち)で、 データベースの評価って、いまはどうなのかなー。あんまり聞いたことないけど・・・ と書いたところで、いしかわまりこ「法情報データベースの比較報告-「NDL-OPAC雑誌記事索引」と「法律判例文献情…

ディレクトリでもロボットでも 〜yahooとgoogleの語られ方(2)〜

(1)にて、 「検索エンジンはディレクトリ型のYahoo!とロボット型のGoogle云々というのは明白に誤り」という指摘について、どういうことなのかかみくだいて説明できるようにする、と言った。 しばらく考えてみたけど、まぁyahooは前から検索語が登録サイト…

おれは法曹生まれマークアップ育ち

小松弘「XML技術と法情報」 (法律時報74巻3号26-29ページ、日本評論社、2002年3月) を読む。 XMLの源流についての簡単な記述の中で、 XMLの源流にあたるGML・・・は、一九六九年に米国の弁護士Charles F.Goldfarbらによって、法律事務所の文書管理システム…

勝手に日経編

ジャーナリズムはPLoS ONEがお好き? -朝日新聞編- (かたつむりは電子図書館の夢を見るか) を読む。 朝日新聞編、と来たら、 PLoS ONEにたいして興味がなくても、(ぉぃ やっぱ他も気になるわけで。 さいわい日経テレコン21が利用できたので、 日本経済新…

法情報四次元ポッケの中身

村上広一「日本法情報データベース構築の課題」 (名城ロースクールレビュー No.11 2009年3月) を読む。 法情報データベースには、どんなコンテンツが入っていたらいいか、 特に法令と判例について、理想としてという感じで、 細かいトコまできれいに検討し…

判例DBは春秋戦国?

コンピューターおじいちゃんに引き続き、 有斐閣『判例とその読み方』(三訂版)の第3部「判例の探し方」を読んでいく。 「商用データベース」の項には、 現在商用データベースとして主要なものは、(1)LLIDB判例秘書JP、(2)LEXDB、(3)レクシスネク…

ベタな裏側

グーグル書籍検索訴訟の和解案--「孤児作品」をめぐり表面化する懸念 (CNET JAPAN) を読む。 この件に関してはまだよく知らないのでアレだけど、 google book searchで世の中がものすごく便利になることは確かだし、 一方でやり方が強引で公開を嫌がる人をあ…

コンピューターおじいちゃん

読書記録−指宿信編『法情報サービスと図書館の役割』(勉誠出版、2009年、2100円) (ARG) をみて、読まねばと思い、 近くの三省堂と丸善に探しに行ったけど、ない。 まぁそのうち職場でも買ってくれそうだけど、 自分で持っててもいいかなーという感じ。 …

見えない資料の生き様を見せろ

呪文「ソシキカ」を唱えたがMPが足りないにて、 さいきん電子ブックがぼちぼち増えてきてるけど, OPACで検索できない状態のため, 使いどころが難しい,というか, ぜんぜん使えてない。 と書いた。 なんか、電子ブックや電子ジャーナルみたいな、 目に見え…

探しものはなんですか 訳しにくいものですか

辞典の中を♪ ネットの中を♪ 探したけれど〜♪ NICTと東大、翻訳支援・共有サイト「みんなの翻訳」公開 (INTERNET Watch) を読む。 こういうんでいまのぼくが、 気になってしまうのはつまんない、 ことだけど著作権的にどうなんだっていう、 だって、サーチエ…

プロだなんて恥ずかしくて言えるか

日本初、著名人がおすすめする愛読書を7000冊以上集めたデータベースを無料公開 (japan.internet.com) を読んで、「たまぼん」を試してみる。 おもしろいっちゃおもしろいんだけど、 検索結果はamazonのデータを流用した本の表紙が並ぶだけなので、 コンテン…

1 week to 1 month

インターネット版「官報」の掲載期間がいつの間にか伸びてた。 <サービスに関するお知らせ> ・平成21年4月1日より公開期間を直近1週間から直近30日間に拡大いたします。 なお、4月1日よりデータの蓄積を行うため、直近30日間を閲覧できるのは4月23日…

六法全書のことをよく知らない(3)

(2)にて、 まぁとりあえず、六法全書の中に旧法令が載ってるかどうか確かめようかな。まずその確かめ方から考えないといかんけど・・・ と書いたけど、 なんとなく総目次をパラパラみてたら、 はじめから二番目に速攻で見つかった。 「大日本帝国憲法」 …