puzzling shelves

五反田のあゆみBooksに行ったら店先に
「あゆゴPAPER」というフリーペーパーが置いてあった。

“あゆみBooks五反田店からの情報誌”とのこと。

中は本の紹介がメインなんだけど、
書店員さんのリレーエッセイも載っていて、
この回は「本と陳列」というテーマだった。

 お店によって出版社別や著者別など色々な陳列があるので、初めて行く本屋では、書店に勤めている者でも、迷ってしまうことは良くあります。しかし、そういった迷った時こそ、自分の意図しない本との出会いがあります。ネット書店では起こりにくい、リアル書店での長所です。
 そのため、私は意図的に、お客様を迷わすような陳列をすることがあります。お客様が求める本を円滑に届けることが書店員の本来の仕事ですが、偶然の出会いを演出することも、大事な仕事だと思っています。一見、アンビバレンツな感情ですが、このバランスが良く、お客様にとって居心地のいい本屋さんが、良い本屋さんだと思っています。
(リレーエッセイ 書店員のつぶやき3 本と陳列 文・店員太田 『あゆゴPAPER』2013 Winter)

特に引用後半の
「意図的に迷わす陳列」
「偶然の出会いを演出」
というのがおもしろかった。
並べる組み合わせを考えるのを超えて、
迷わせるところまでやるのかーと。


この間はお店にあまり長居できなかったので、
今度行った時にはもう少しじっくり棚を見てみようと思った。