ディレクトリでもロボットでも 〜yahooとgoogleの語られ方(2)〜
(1)にて、
「検索エンジンはディレクトリ型のYahoo!とロボット型のGoogle云々というのは明白に誤り」という指摘について、どういうことなのかかみくだいて説明できるようにする、と言った。
しばらく考えてみたけど、まぁyahooは前から検索語が登録サイト情報になければロボット型で収集したデータに飛ぶようになってたし、googleはgoogleでディレクトリ検索もできるようになってるし、そのへんのことなのかな、というか、それしか思いつかなかた。
つまり、いまさら画一的に分類しちゃうのはおかしかろうと。
どっちでも両方の型のデータ提供をしてるので。
wikipediaで「検索エンジン」の項を見ても、「ロボット型」「ディレクトリ型」という分類はまだ生きているとはいえ、yahooはその両方に入れられている。(googleは"Open Directory Project"としてディレクトリ型にも入っている)
wikipediaの残りの記述はだいたい知ったようなことだったけど、
1997年頃から、WWWの爆発的な拡大に伴って、ディレクトリ型のみであったYahoo!のウェブディレクトリの陳腐化が急速に進んだ。この頃、infoseekやgooに代表されるロボット型検索エンジンが人気を集め始め、Yahoo! JAPANはロボット型検索エンジンにgooを採用するなど、群雄割拠の時代になった。
とか、
・・・Yahoo!は、2004年にロボット型検索エンジンを独自技術Yahoo!Search Technology(YST)(Yahoo!が買収したInktomiとAltaVista、Overture等の技術を統合した)に切り替えた。
ていうあたりが関係してくるだろうか。
たしかにyahooもトップがリニューアルして、カテゴリは右上のちっちゃいリンクに追いやられちゃってるしなー。
とかごにょごにょ考えてたら、
カテゴリ型サーチエンジンを提供している代表的なサービスは今も昔もYahoo!だよね
(気持ちよい生活を送ろう)
と、もうちゃんとこたえてくれてるひとが。
だからまぁやっぱり、そんなとこなんだろう。
ところで、もしyahooが「ディレクトリ型」と一般に捉えられているとしたら、
それは図書館による悪しき教育のたまものというよりは、
googleに対抗するため(多分)にたとえ陳腐化してもディレクトリをトップページに長年置きつづけたyahoo側の、
セルフイメージ戦略によるところがおっきいんじゃないのかなという気はする。
トップからカテゴリが消えたのってつい去年だしな。(記事参照、比較画像有り)
まぁ、それに素直に従いすぎて中身の変化に気付かなかったら問題なんだケドさ。
ちなみにyahooカテゴリについての記事もあった。
ここでも、「SEO(サーチエンジン最適化)のカリスマ」によって、
GoogleとYahoo!は日本における2大検索サービスですが、これまで両社を分ける最も大きな違いは「カテゴリがあるかどうか」という点でした。
という風に述べられている。