六法全書のことをよく知らない(5)

おもいっきしカン違いしてた新日本法規の『分冊六法全書(平成21年版)』の凡例をひもといてみる。
どうでもいいが凡例も見出しがついて条文風なのね。

(本書のねらい)
1 本書は、携帯使用の利便と、費用負担の軽減を図ることをねらいとし、かつ、法令をより多く収録するとともに、参照条文のほか、実務や研究への対応をも考慮して、判例をも登載した実用性の高い「分冊六法全書」である。
(内容現在)
2 本書の内容は、平成二十年一〇月三〇日現在とした。・・・(略)
(分類・分冊)
3 登載法令は、その相互の関連性と使用上の利便を考慮して、公法編、国際法編、民事法編、刑事法編、社会法編、経済法編の六編に分類・・・するとともに、これを・・・六分冊とした。
(1ページ)

などなど。
1の「費用負担の軽減を図る」というのはたぶん、大は小を兼ねるみたいなことだろうか。判例付き六法を別に買わなくてすむよみたいな。
それにしても、ちゃんと六分冊にするのが六法らしい。
小型の国語辞典くらいの厚さになるので、確かに使いやすいと思う。
ちなみに内容現在も有斐閣六法全書と違って、向こうは平成21年1月1日だった。
判例がつく分、やっぱ少し時間がかかるか。


その判例のことについては、

(基本判例
16 本書の基本判例は、「新判例体系」の編者の了解を得て、同書を基礎として抜粋したものである。
 基本判例は、主要法律に関連する大審院及び最高裁判所判例(要旨)を各法律の逐条ごとに分類し、それぞれに裁判所名・判決(又は決定)年月日・出典名を付し各編の本文末尾に登載することとした。・・・(略)
(2ページ)

だそうです。元ネタが別にあるのか。


ところで、せっかく携帯しやすくしてるのに、
図書室では禁帯出(貸出不可)なんだよね。
ほかにも各種六法は原則禁帯で、それはまぁ、
参考図書類に対する図書館の普通の対応(利用者が多いから・通読するものではないから)ではあるけど、
それは一般の人にとっては充分かもしれないが、
法律をちゃんと勉強する人にとっては、
机上でいろんなとこをパラパラめくらないといけないこともあるだろうし、
不便かもっていう気がしている。
自分で何種類もそろえてらんないだろうし。
そういう要望のことも考えないとなー。