判例なるほろ

石川万里子「国内の判例(集)の調べ方(特集:法令・判例情報)」
情報の科学と技術51巻3号、150-155ページ、2001年)
を読む。


判例(集)についての、簡単な用語集という感じ。
このくらいコンパクトにまとまってると復習にちょうどいいなって思う。


「判決要旨」と「判事事項」の違いとか、
判例評釈」の意味とか、
あいまいに使っちゃってたとこがはっきりしてよかった。

判決要旨:判例を検索するさいに索引として利用するために作成された事件の判断の要約である。
判事事項:判例要旨をさらに抽象化した、判断の対象となる事項。最高裁判所高等裁判所が発行する判例集では、判例委員会が要旨、判事事項を作成する。出版社が発行する後掲の判例要旨集や判例掲載誌では、各出版社が作成するが、編集に統一性があるわけでなく、重要な論点がぬけおちていることもある。


判例評釈(単なる判例解説ではなく、判断に賛成、結論には賛成だが理由に疑問がある、判断には賛成できない、など批評、評価を含み、大学紀要や学会誌、判例掲載雑誌等に掲載されている)

(151-152ページ)


また新聞データベースの使い方として、

地方裁判所等の判決が当地の地方新聞によって詳しくとりあげられる場合がある
(153ページ)

てのも、なるほろと思った。