災害時の法律書 - clap-hand instruments of knowledge

しばらく書かないうちに、すっかり景色が変わってしまった。

震災のあと、医学系のiPhoneアプリや電子ジャーナルが無料公開されるようになったのをたくさん目にしてきたけれど、
法律の関係でもそういうものが出てきたみたい。

新日本法規出版は3月25日、災害時に被災者が直面する法律問題を解説した書籍「Q＆A災害時の法律実務ハンドブック」の中身をテキストデータで無料で公開した。

品切れ中の初版（2006年発行）で、改訂版が6月頃発行されるとのこと。

また、無料公開ではないけど、災害時の法律についてとりあげた文献をまとめてくれている記事があった。

このうち、

・永井幸寿・足立定夫「震災と弁護活動について」（出典不明）

は、日本弁護士連合会編『現代法律実務の諸問題』平成18年度研修版（第一法規）のようですね。
チラシのPDFが検索できました。

それから、出版社の表示のないものは、

澤野順彦「震災復興の法律相談」

→住宅新報社,1995.5発行

法務省民事局参議官室「大規模災害と借地借家」

→『大規模災害と借地借家Q&A』商事法務研究会,1995.5発行

法務省民事局参事官室「被災マンション法」

→『被災マンション法Q＆A』商事法務研究会,1995.7発行

丹治初彦・増成牧「被災不動産の法と鑑定」

→三省堂,1995.10発行

の、ようです。

これを調べている間に、
神戸市の「震災関係資料リスト」
というのを見つけました。
図書館の分類で整理されており、
「法律　［震320〜329］」のページもあります。

ひとりでも多くの方に必要な情報が届くことを祈っています。

[2011.3.28追記]
ボ２ネタさんに、
新日本法規と商事法務　阪神大震災当時出版された震災関連法律実務書を無料公開
という記事も出ていました。
上記の「Ｑ＆Ａ災害時の法律実務ハンドブック」と、
商事法務の「地震に伴う法律問題Ｑ＆Ａ」
とのことです。