下線と台車

最近よく、本の書き込みを消しゴムで消し消ししてます。
そのあいだに考えた、図書館にあってもいいんじゃねえかというサービスをつらつらと。

  • 有料で、本の書き込みを消したり、傷がついた私物のCDやDVDなどのディスクを修復する

ディスク修復は機械の元手がいるけどね…社会にある情報を保全する責務がうんぬん、とかなんとか言えばサービスとしての理由付けはできる気がしないでもない。そういう類のことで困ったら何でも聞いてね!という風になればよい。ただ明らかに民業圧迫な気もする。むしろ業者を入れたら良いのかも。
アンダーラインに関しては、引きたくなる人がいるのはわかるので、引いちゃったら引いちゃったで金で解決教えてもらえたほうがいいかなっていうのと、もう「どうせ引くならこれ使ってね☆」って図書館が消しやすい文具指定して、引いてもいいよってことにしちゃう手もあるけど…まぁ貴重な本も一緒くたに置いてあるからなぁ。それを別にできればいいんだけど。
そのへんは紙媒体を共有するときの不便なところで、たとえばKindleにはアンダーライン機能が付いてるからいくらでも引いてねって感じなんだけど。リンク先のこれ、自分が引いた部分を本ごとにリスト化してくれたら自動InBookみたいになって便利だね。
あと、カウンターの人ってわりと手が空いたりするので(忙しいときはハンパないけどね)、そういうときの作業にもいいかなって、まぁ館内の書き込み本で手一杯かもしれんが。有料ってのは、そういう隙間の(いまめっちゃどうでもいいと思われてる)作業で価値を生み出したいっていう気持ちもある。ページを折らないように消すのってわりと技術いるのよ。いくら本たくさん貸しても金にはならん(何の意味もないと言っているわけではなく、単純に無料ってこと)。予算を取ってくるのを別にすれば、カウンターの人間が地味に稼ぎ頭になるのは痛快な気がする。ただ法的にどうなのかはしらん。

  • 展示本を乗せたブックトラックで館内を回る(新幹線の車内販売/野球場のビール売り/回転寿司みたいに)


展示コーナーって、動かないですよね、動かない。そこに来た人は見るけど、来ない人は見ない。当たり前。だから、「こんなんありますよ」ってガラガラトラック押して回ったらどうかと。やってるところもあるんだろうか。館内移動図書館。もちろん、トラックの色は新幹線のドクターイエローみたく「明らかにあいつ違う、オーラが出てる」みたいなのにして、千代田図書館コンシェルジュみたいな(きれいな)女の人に、にこやかに押してもらう。ビール売りも、かわいい子の方が売れる、これ常識。男でも、おもしろいヤツならわりと売れる。でも図書館でおもしろいヤツは厳しいかもしれない。たぶん、チャップリンみたいなことになるんだろう、最近は「サイレント」と言ったほうが通じるだろうか。サイレントはほとんどの芸人にとって鬼門である。が、ひょっとして、児童コーナーなら、バカ受けじゃないのか。トラック押させてあげたりして、ほかの人にぶつかって館内で問題になったりしてな。そうしたら、次の月はもう、交通安全の展示しかないだろうが。
展示じゃなくても、新刊とか、図書館だよりとか、まぁなんかいろいろ使い道あるだろ、あのブックトラックとかいうやつ。いつまでもダンスのためだけに使ってたらもったいないぜ。