新聞で探してみる

CTスキャンの事故、死亡に関する資料(特に判例)を探している。
(レファレンス協同データベース)
を読む。

該当する資料は見つからなかった。

な、泣ける・・・
というわけで、調べてみたけど、確かに判例DBとかではそれらしいものが見つからない。


でも、公刊物や雑誌、データベースに登載される判例なんて全体のほんの数%である。
「裁判所の判決は全部データベースに入っているんでしょ?」
と、法学の先生にさえ言われることがあるけど、そんなことはないです。
かなり話題になった事件でも収録されない場合もままある。


で、そんなときのひとつの手段として、新聞記事を当たるというのがあります。
かの『リーガル・リサーチ』にはこんな風に書いてある。

2.3.4 新聞
(1)日刊紙
…法律関係では、新制定法・改正法の解説や国会における審議の進行状況や内容、注目される裁判の予定や結果、判決の要旨、それらに対する識者の意見、コメント等が載ります。全国紙の地方版やブロック紙、各地方紙では、地方公共団体の議会、条例・規則や地方裁判所のニュースを載せることがあります。
(いしかわまりこ他著『リーガル・リサーチ』第3版、日本評論社、2008年 13-14ページ)

3.2.4 最新判例を探す
(2)新聞記事を使って探す
著名な事件の判決であれば、当日の夕刊や翌日の朝刊に判決要旨などが掲載されることもあります。新聞は社会的に影響が大きい裁判を取り上げますので、判例集には必ずしも収録されない判例の情報を調べることができることがあります。
(同書203-204ページ)

てな感じ。


で、聞蔵2(朝日新聞の記事データベース)で検索してみた。
結果的には、判例みたいなのは出てこなかったんだけども、
例えば2000年11月7日朝刊37面(3社会)に、
放射線被ばく 40万人、半数は医療現場(検証)」
というなかなか詳しい記事(3601文字)があった。
さらにこれには「国内の主な被ばく事故や労災認定」という89年〜2000年の年表が付いている。
そのまんま要求通りじゃないけど、せめてこの辺とか見せてあげれたらいいのになーと思う。


余談だけど、新聞記事検索のときのキーワードは、
被爆」よりも「被ばく」、
CTスキャン」よりも「CT」のほうが、
うまくヒットするみたいだった。
そのへんのコツも事例に書いてあると便利ですよね。
検索結果はどうしても、新しい本とか記事とかが入ったりするから、
検索する時期によって変わってきてしまうわけだけど、
もっと大元のやり方・考え方・検索戦略みたいなものをはっきりさせておけば、
何年経っても役に立つ事例になるんだろうなーと。


ついでに言うと、別の事例で これ とか、紹介してる本がやたら古くね?
と思ったんだけど、きっと質問を受けたのがその頃なんだよね(わかんないけど多分そうですよね?)
登録日時=質問を受けた日時じゃ必ずしもないから、その辺が混乱するし、
真に受けてそのまま調べると困ったりもしそう。
実際にレファレンスを受けた日がわかるといいなーと。


そんなこと思ったりしました。