forum like coke or pepsi (2)

基調報告から間髪入れず、指定討論。
簡単にまとめときます。
まず金正勲さんのお話。

1.電子図書館の形態
4つの分類軸がある。
民間か公共か・営利か非営利か・中央集中か分散か・開放型か閉鎖型か
2.Google book searchのopt-outについて
普通の電子図書館はopt-in方式:取引費用=検索費用+許諾確認+交渉
         opt-out方式:取引費用=監視+通知+交渉
→それぞれを考慮の上コストと便益を判断するべし
3.韓国の事例と日本への提言
2000年に韓国著作権法改正(図書館に無制限許諾)
→2003年に見直し・再改正(閲覧に条件・権利者に補償金、5won/pageなど)
提言:権利と利用のバランスをとるべき

感想:補償金の額(5won/ページ)が適正なのか、感覚的にわからんかった。なにか指標みたいのがあればよかった。コンビニのコピー1枚いくらとか。単行本1冊いくらくらいとか。
パワポがどんどん進んでいって正直手書きメモが追いつかなかった。このレベルのスピードかよ! って、本格的に覚醒。


次、津田大介さんの話。

フリーライターが40すぎてどう食べていくかということで、編プロ→ジャーナリストをやっている。
・コンテンツビジネスへの興味は音楽のNapsterから。
・単行本だけだと収入的に厳しい。特に個人(フリー)だと。
・音楽と出版の違い・・・「CDか紙か」で元手にせよ、パッケージとコンテンツのつながりや価値にせよ、コピーに対するあり方にせよ違ってくる
・出版も1度読むだけの購入権などいろいろな買い方があるとよい

感想:パワポを使わない身の上語りで印象的。壇上ライトつけてあげてほしかった。


最後、橋本大也さん。

提言1:「教会」としての公共図書館・・・弱者を救う
提言2:印税9割モデル・・・著作で生計たてられる人を増やす
提言3:有益な書評を見つけやすく・・・新聞=高レベルだが問題もある/amazon=orz
提言4:多くの感想、反響、フィードバックを著者に・・・意欲になる。ネットなら可視化しやすい
提言5:永久アーカイブとしての国会図書館・・・WebArchive.orgすごい、有名でも無名でも保存してもらえるといいな

感想:会場でいちばん笑いが起こった。笑うトコじゃねえだろと思ったときもあるけど。
ぼくもいつも図書館はオルタナティブな価値を認める存在であってほしいと思っているので、提言1はおもしろかった。まぁただ、コミュニティが求めるものに応えなければいけない側面もあると思うので、で、当然ながら多数派の価値観に見合うモノの方が大量に求められるわけで、その辺で難しいとこもあるなぁと。


そしてすぐ、会場は討論に突入し、ますます加速していくのでした。