Judicial precedents(2009/3/20転載)
判例集への登載基準はどんな風になってるんだろう、
と思っていたらたまたま法学教室別冊「憲法の基本判例」冒頭に、
関係ありそうな記事を見つけた。
樋口陽一さんの、“「憲法判例」を考える −三つのパラドックスを手がかりに−”
という短い論文。
読んでみると、要するに、判例っていうのは単なる判決じゃなくて、
法律的意義を最高裁自身が認め、なおかつその後の判決に影響を及ぼす、
拘束力あるいは法源性を持つもの、らしい。
だから、少なくとも最高裁の判例集に関しては、
なにを登載してなにを登載しないかというのは、
一般的な判例データベースに収録する/しない場合とは全く意味合いが違う、
ただ「データがない」では済まないような相当に重い判断が、
含まれているのだということがわかった。
それで次に知りたいこと。
・最高裁判例集への登載が決まる具体的基準(法律的意義の具体的な内容)。
・最高裁裁判集の位置づけ。