150 sheep

BRUTUSのともだち特集を読んでいたら、内田樹の文章に、

僕自身、顔と名前が一致する「ともだちの限界」は150人だと考えています。全員が仲良くやれる数というのも、それくらいがリミットでしょう。
(79ページ)

というのがあり、思い出すものがあった。
それは、大学のころに読んだ進化心理学・生物人類学の本の内容で、

ダンバーは, 彼の新皮質と集団サイズのモデルから, ヒトの祖先の集団サイズは, およそ150人ぐらいを限度とするものだったのではないかと推測しています
長谷川寿一長谷川眞理子『進化と人間行動』 117ページ)


ヒトが進化したころの社会は…およそ150人を限度とするような小集団であり, 構成員どうしはほとんどがよく知りあっていました. そのような環境で進化したヒトの心は, 不特定多数の名も知らない人々といつも接触しながら生活するための適応を備えてはいないはずです. これは, きわめて現代の問題です.
(同書 184ページ)

というもの(ダンバーというのは研究者の名前)。
まぁ厳密には同じ内容のことを言っているわけではないけども、何かしらの関係性は感じてしまうなぁと。


そういえば以前この本を読んだあと、夜に眠れなくて羊を数えてみたことがあったのだけど、1匹ずつ羊の姿を思い浮かべながら10匹単位くらいで柵の中に入れていくのをイメージしてやっていたら、やっぱり150〜200匹くらいで頭がじんじん疲れてきて、うわっひょっとしてこれか! とか思って結局眠れなかったのを覚えている(関係あるのかは不明)。


BRUTUS (ブルータス) 2012年 9/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2012年 9/15号 [雑誌]

進化と人間行動

進化と人間行動