will the chime ring

ある程度ヘビーに図書館を利用していると、どこかの図書館で借りた本を持って(というか単に読みかけの本としてかばんに入れたまま)別の図書館に行くということがある。そこで気になるのがBDS、いわゆる持ち出し防止装置である。BDSを設置している図書館では貸出のとき、出口で反応しないように処理をするわけだけど、そこでは鳴らなくなっても別の図書館に持って行くと鳴ってしまうということがたまに起こる。なぜなのかはよく知らない。BDSのメーカーの違いなのか、本に取り付けてあるものの違いなのか。
たいていは図書館に入ってからそのことに気付く。「しまった、今日は他の図書館の本を持ってる」。別に悪いことをしているわけではない。通常の手続きをもって貸出された正当な代物である。それなのになんなのこの残念なスリル。用を済ませて外に出るときが勝負、もはや一か八かの賭けである。鳴るべきか鳴らざるべきか、それが問題だ(いや圧倒的に鳴らざるべきなのだが)。
BDSを設置すること自体に異議があるわけではない。そうではなく、他の図書館の本を持ってるとかそんなことをいちいち考えないといけないのはすげえめんどくせえ(から気付いてても入るとき図書館の人に申告するとかは超だるい)し、それで「今日は行くのやめとこう」とか思ったりもしますからね? ということが言いたいのである。
なおBDSというのは他の図書館の本だけでなく、携帯電話などの電子機器類やベルトなどの金属類にも反応することがあるらしい。経験談で言えばリュックの奥底に眠っていた折りたたみ傘に反応したこともあり、「そんなに傘が差したいならくれてやるこの野郎」と言ってしばらくのあいだ傘を開いた状態でBDSにくくりつけておいたこともある。というのは冗談だが、さすがにアホかと思った。
ちなみに図書館以外でもお店ではよくBDSに類するものが設置されているのを見かける。一度、タワーレコードに行ったときにツタヤで借りたCDがかばんに入っていてアラームが鳴ったことがある。購入した直後だったのですぐに「誤作動です!」と店員さんが駆け寄ってきてくれて、ツタヤのCDが原因だったのにお詫びにと言って粗品タワレコグッズのミニタオル)までいただいてしまった。ホクホクした。

(2012-10-02追記)
「BDS(Book Detection System)」は3Mの商標だそうなので、「BDSのメーカーが違う」ということはないようです。「ああゆう持ち出し防止装置のメーカーが違う」という意です。ほかの箇所も「ああゆう持ち出し防止装置」という意味で使っています。ご指摘ありがとうございました☆