the cat loves knowledge

シュレディンガーの哲学する猫』を読み終えた。哲学の入門書なんだけど、あんまり哲学っぽくない人も出てくる。レイチェル・カーソンとか。これに出てきたのがきっかけで、初めて『沈黙の春』を読んだ。とてもだるかった。でもいきなりそのものを読むよりは、本で紹介されている本を読むほうが、わりあいとっつきやすいし、それがむしろ正しい順序のようにも思う。

『〜哲学する猫』の終わりの方、大森荘蔵の章で、「鏡はなぜ左右が逆転するのに上下は逆転しないのか」という話が出てくる。何年か前に同じ話を当時やっていた共同ブログに理学部の院生だった友達が書いたことがあったんだけど、やっぱりもっと以前に書いた人がいたんだなぁ。そりゃそうか。
その時友達がどういう説明にしたんだったかは忘れてしまって、というか読んだときあまりよくわからなかったんだけど、大森さんは「左右じゃなくて前後が反転してるだけ」と言っている。左右逆転に見えるのは特殊な重ね合わせ方をした錯覚だと。今回はなんとなく理解できる気がした。

シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)

シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)