living and library

東京の街を出てきました。(私事ですが)


というわけで、しばらく続いた東京ライフ、偶然に昔の図書館を見かけても今はまだ本を借りたくない、というわけでもありませんが、それぞれの場所でどんなふうに利用してきたか、ごく私的な関わりを振り返ってみたいと思います。


1.pre-Tokyo Life(千葉)


図書館で働き始めて、しばらくは千葉県内の実家に、そのあと千葉市にアパートを借りて住んでいました。
実家にいる間は地元の市立図書館と、定期券内で電車で30分ほどの千葉市図書館を主に。職場の大学図書館も結構使わせていただいてましたが。
実家の近隣の自治体は貸出の条件が在住・在勤・在学だったため(当時)、ほとんど利用せず。
千葉市に住んだときは住民票は移さなかったので、図書館の使い方もほぼ変わらずでした。
ただ、仕事のかけもちを始めたので、使える大学図書館は2つに。笑


2.Livin' up to a Tokyo Life (台東)


さて東京に住もうと思って、どこにするか考えたとき、家賃とか職場へのルートとか実家への帰りやすさとか色々あったのですが、どんな図書館が使えるかというのも条件のひとつに考えていました。
そんななか、荒川区の南千住図書館の紹介を何かで読んで、なんとなく感じよさそうだなぁと思い、その近辺で部屋を探すことに。
ただ結果的に最寄り駅は南千住でも住所は台東区のアパートになり、荒川区の図書館に行くにはちょっと遠くなってしまったため、2度くらいしか行きませんでした。
台東区の図書館も近所にありましたが、一度のぞいたその地域館はあまりにも貧弱で、利用せず。入谷にある中央図書館は新しいしなかなかの規模なのですが、電車に乗って行くのも面倒で(というか部屋から駅までが遠かったのです)、あまり行かず。
ほかの区の図書館をいくつか回ってみても都合のよいところが見つからなくて、さらに職場も変わって小さな大学院図書室になり貸出もできなくなったため、台東区にいた4年ほどの期間は図書館を使うことがほとんどなくなりました。
そういえば国会図書館も近くなったのだから一度くらい行ってみようと思いつつ、結局は遠隔複写サービスのほうが楽で、本館には行かずじまいで終わってしまったなー(新館へはデータベースフォーラムで一度)。


3.Livin' up to a Tokyo Life (葛飾


さて引っ越そうと思って、どこにするか考えたとき、駅とちゃんとした図書館が部屋から近いといいなというのがありました。反省したのです。
それで他の色々も踏まえて検討したのが、江戸川区の図書館が駅前にある篠崎と、葛飾区の中央図書館が駅前にある金町でした。どちらもきれいで使いやすそうなところだったのですが、うまく部屋が見つかったのが金町の方で、今度は葛飾に住むことになりました。
葛飾区の中央図書館は便利でした。蔵書も座席も豊富ですし、基本的に自動貸出機なので何でも気兼ねなく借りられました。一瞬にしてヘビーユーザーに。
それから、通勤経路で千代田線を使うようになったので、その沿線の図書館も利用できました。足立区は北千住から歩く距離が長いのでそう行きませんでしたが、文京区の本郷図書館は興味のある人文系の図書や雑誌が豊富なうえ、区外の人でも貸出してくれるので、よく足を運びました。谷根千のあたりなので普通にぶらぶら歩いていても楽しいところです。


4.post-Tokyo Life(ふたたび千葉)


都合で実家に戻ってきて、カーリルの設定を直したりしているのですが、ヒット数の少なさにちょっとショックを受けてしまいました。地元の図書館はこの界隈ではそれなりにしっかりしているところだと思いますが、それでもやっぱり東京の区立図書館の蔵書って圧倒的なんだなーと。情報の取得という意味では今までどんなに便利な環境にいたかということが身に沁みます。
そして、情報格差というのはその結果として出てくる経済的な格差とかもあるにせよ、実感としてはなんだか手を伸ばしても捕まえられないような空虚さみたいなものなんだな、という風にも思いました。もちろん、努力すれば捕まえられることは知っています。でもすぐ隣にいないことは事実であって…というのはなんとなく遠距離恋愛に似ている気がしないでもありません。まぁ、せっかくこの環境に身を置くことになったので、受け入れるところは受け入れて、うまくやっていきたいとは思いますけれど。
だってこの人生は短いから、ちょっとでも楽しまなくっちゃ。



(参考)
くるり/東京

KAN/東京ライフ

ホフディラン/遠距離恋愛は続く