lecture for the third party

すっかり人気ブログになったささくれの人にこのあいだ会う機会があって、
「ブログが滞っておりますが」
などと言われて関係ないわと思ったのだが(相手年上)、
そう言いたくなる気持ちはよくわかる。
つまり、自分が何か書いたりしたあとで一番うれしいのは、
書いたことを褒めたたえてくれたり書いた通りにそのまま従ってくれることでは全然なくて、
書いたことをきっかけにして、
また違った何かを勝手に始めてくれること、
誰かの能動性を引き出すことができたときだから。
なのでまぁ、書いてみてもいいかな、とは思った。


さて。
前に会社の研修で、「NIIで業者向けの目録講習会がある」
という話を聞いて、そんなんあったっけ?
と思ったので、ちょこっと調べてみた。


まず適当に検索してみると、
申込から受講まで(NACSIS-CAT入力業務請負業者を対象とした目録システム講習会・図書コース)
というページが見つかる。
へーなんだあるやん知らなかった、と思って読んでみると、

3.記入および社印押印後、国立情報学研究所 基盤企画課 教育研修事業担当へ原本を郵送する。(平成19年6月15日(金)必着

とあり、これは平成19年のページだということがわかる。
え、じゃあ今年の申込ページはどこなん?
と思って色々探してみるも、見つからない。


NACSIS-CAT/ILLニュースレター総目次
をつらつら見ていくと、平成20年度以降、
「目録システム/ILLシステム講習会の実施報告」
というページが年に1度出てくるけど、業者向け、という文字はない。
平成19年の開催が最後だったのかな、という感じ。


また、
目録所在情報サービスを対象とする講習会等に関する検討ワーキング・グループ最終報告書(PDF)を見てみると、
6ページから「2.2.3 NACSIS-CAT 入力業務請負業者を対象とする目録システム講習会の実施」という項があり、

 NII では、目録所在情報サービス参加機関の目録入力業務を、契約・委託等の形で行っている民間業者等の職員を対象として、平成17年度末に目録システム講習会を試行開催した。受講対象は、参加機関へのアンケート調査で判明した民間業者で、NIIで事前調査の上、限定的に受講募集を行った。
 この試行開催には1回の開催に充分な数の申込があり、アンケートでも再実施の希望が高かったことから、NIIでは、平成18年度から正式開催することとし、教育研修事業のWebサイトで広く開催案内を行った。カリキュラムについては、平成17年度の試行開催では日数を縮小して実施したが、平成18年度は現行の図書コースと同等の内容で3日間とした。

と書いてある。
すると、17年度に試行的に開催されたのち、
18,19年度に正式開催され、終了した、ということになる。
なんだ、やっぱりやってないやん。


どうしてやらなくなったのかを明示的に説明する資料は見つけられなかったんだけど、
推測するに、
まず、平成20年度から「NACSIS-CAT/ILLセルフラーニング教材」の利用が開始されている。
これは利用申込をすれば誰でも使える、というもの。
また、平成19年に大学図書館支援機構(IAAL)NPOの認証を受け、
平成21年からはIAAL大学図書館業務実務能力認定試験という目録の試験が始まっている。
だからまぁ、そっちを使ってあとは自分とこでやりたまへ、
という話になったのかしらね。
それで十分なのかどうか、まぁ、
十分じゃないんだろうなぁ、とは思うけど。