レッツインターネット

指宿信『法情報学の世界』(第一法規、2010年)
をちょぼちょぼ読む。
第5章が、法情報検索論。

インターネットがいかに便利で有益であっても、どれほど自分の世界とかかわりがあるかが認識できなければ、その重要性は理解できないだろうし、始めてみようという動機にもならない。だから、まず最初に、インターネットが外国法学習にたいへん便利な道具となることを指摘しておきたい。インターネットには国境がない、と言われるように、インターネットを利用すれば、どの国にでも自由に《行く》ことができる。自分が受け取りたい情報あるいは見たい資料も、ネットワーク上にありさえすれば、隣の棟にある図書館の資料も、地球の反対側にある資料もそう違いはない。本節では、インターネットの特性を意識しながら、この新しい世界への理解を深めることにしたい。
(151〜152ページ)

そ、そこから…? なんだか懐かしいフレーズが並んでいるが、と思ってよく見ると、この節の初出は1998年刊の『インターネットと外国法』になるらしい。


なんだ、そうか…とほっとしたのもつかの間、この12年前の文章をほとんどそのまま転載してもなお意味のある状況だということね、と考えつくと、やはりおどろきをかくしえませんでしたが、まぁ。
そんなもんか。