六法全書のことをよく知らない(6)

(1)で、

そもそも,六法全書に載ってるのって現行法令だけなんだっけ。

廃止とかされたらどうなるんだろ。

と書いて、その後のシリーズでちょぼちょぼ調べてたわけだけど、
法学教室の法律の学び方特集を読んでたらそのことが少し出てきた。
法律の附則の説明にて。

附則に置かれる規定の中には、施行期日、経過措置、他の法令の改正などの規定がおかれる。
(略)・・・民事法の例でも、借地法・借家法等が廃止され現行借地借家法が制定された際に、・・・定期借地制度等が導入される前に成立していた契約については、なお基本的に従前の例によることとされ・・・、・・・旧法による借地関係が長期間にわたって併存する例もある(そのため、『六法』には廃止されたはずの借地法の条文も掲載されている)

法学教室2009年4月号、特集 法科大学院ガイダンス(1)-法律の学び方 2 条文を読む、米丸恒治、20ページ、有斐閣
* 太字は引用者


というわけで、廃止されても効力を持つ場合があるため掲載される、ということらしい。
なるほどー。


そうするとやっぱり、現行法規だけのデータベースだとちょっと足りない面も出てくるよなー。
法令データ提供システムに、「借地法」「借家法」の収録は、ない。