なにから教えればいいのかわからないまま紙は流れて

学生の持ち込みPCからLAN経由で、
学内のプリンタが使えるようになってるけど、
そのへんの設定をどこまで面倒みたらいいのかがはっきりしない。


ある程度までは手伝えるとしても、
こっちはメーカーのサポセンじゃないし、
全部の現象に対応するのは無理。


かといって、
設定・操作は全部自分でやれ、
できないんなら使うんじゃねぇ、
というのも、
少なくともサービス業のはしくれとしては、
どうかと思うし。


まぁそうはいっても、
システム担当の人は、
使える時間フルに常駐してるわけじゃないし、
図書室の人間の中でも当然スキル(というか、コンピュータ・リテラシーの度合い)には個人差があるわけで。


どこまで責任を持つか、ということについて、
組織の中の最低レベルに合わせて線引きするのは、
いちばん簡単ではあるにせよ、
いちばん使えない。
「使えない」というイメージを持たせるのは、
われわれにとってリスクだと思う。


中で適切にPCスキルの研修ができればいいんだけど、
学生が使うものについては基本的にわれわれは使わないわけで、
ああいうことっていうのはやっぱり、
使わないと身に付けるのは難しい。
具合のいいトレーニング・プログラムがあるといいんだけど。
まぁ、作るしかないのか。


と思っているところに、
岡山大学附属図書館、学術情報リテラシー読本『学術情報の基礎知識』平成21年度改訂版を公開
(カレントアウェアネスR)
の記事。
PCの使い方についてもかなりこと細かに書かれてる。
去年も見たけど、この冊子はかなりすごい。
やっぱこのくらいのものが必要なのかなー。


図書館で「情報リテラシー」って言うときは、
情報の探索や評価に重点が置かれてるような感じがしてるけど、
PCの使い方とか、もっと基本的な部分はどうなってるんだろう。
そもそもリテラシーって「読み書き」って意味だけど、
文字の読み書きは図書館では教えてないよね(たぶん)。
だったらPCの使い方も教えなくていいかっていったらそんなことはなくて、
でもそれが何でかっていったら、たぶん、
いままで学校で教えてくれなかったからだろう。
いまどうなってるのかとか、これから先どうなるのかはしらんけど。


ぼくはいま考えるとすごく幸運なことに、
中学生のときにちゃんと先生に「アイコン」とか「クリック」とかから教えてもらえて、
それはそのころWindows95の波が来てたのと、
先生がすごく若くて新しいことを取り入れようとしてたっていう要素が重なったからだけど、
それも結局学年5クラスのうち1クラスだけだったわけだし。


まぁそんなの知らなくても動いちゃうってのはあるにせよ、
そういうほんとに基本的な部分を知らないで、
「フォルダ」や「ダブルクリック」をしらないでただ、
アプリケーションだけを使ってきた人にいきなり、
「プリンタの設定を自分でしろ」っていうのは酷だろうと思う。


逆にそういう人がスタッフとしても当然いて、
別にプリンタの設定ができなくても判例の検索くらいならできちゃうわけで、
そうするともう、どこが「情報リテラシー」の基本的な部分で、
どこから先が技術的に難しくなる部分なのかとかが混乱してくる。


なんかまとまんなくなってきたけど・・・
とりあえず、大学でも、電子ジャーナル講習会とかと一緒に、
PCの使い方教室とかもやったほうがいいよなぁと思う。
大学院みたいに年齢層のバラバラなところだと、特に強く感じる。